八王子トライアスロン連合

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大会レポート

佐渡国際トライアスロン2024 大会レポート(Bタイプ)

昨年、人生初トライアスロンとしてMt.富士トライアスロン富士河口湖、その後に九十九里トライアスロン(どちらもオリンピックディスタンス)の完走を経て、今年は初ミドルディスタンスとして佐渡トライアスロンに出場してきました。その様子をレポートします。

現地入りまで
2024年は台風10号の接近で開催可否がギリギリまで不明な状況でした。レース当日(9月1日の日曜日)は晴れ予報でしたが、大会前の金曜と大会翌日月曜にフェリーが出港するかは不明でした。大会運営サイドは胃の痛むような気持ちで協議していたと思います。

木曜の夜には開催決定のアナウンスがありましたが、状況次第でその決定が変わることもあり得るとのことだったので、一緒に行くメンバーと「もし大会が開催されなかったらバイクで佐渡一周して帰ろう」なんて話をしながら金曜の早朝に車で出発しました。

島祭りパーティ
幸いフェリーは予定通り運行されるとのことで、12時35分新潟港発のフェリーで佐渡に渡りました。当然というか船内は明らかにそれとわかる仕上がったトライアスリートばかりでした(笑)

佐渡の両津港に着いた後は、すぐに受付会場のアミューズメント佐渡に行って受付を行い、その後は近くにある島祭りパーティ会場へ向かいました。

島祭りパーティでは地元の有志による佐渡名物の鬼太鼓で歓迎を受けながら、参加者に振る舞われた美味しい食事(かにめし、厚揚げ、串焼き、お寿司、コロッケ、たこ焼き、ラーメン、おまんじゅう、ケーキ、地酒etc.)をガッツリいただきカーボローディングをしました。お腹いっぱい。

大会前日
土曜日は朝から強めの雨が降ったり止んだりしていましたが、朝6時~7時の間のみ試泳ができるそうなのでスイムスタート地点へ向かいました。

6時の時点ではベタ凪で泳ぎやすい状態でしたが、試泳終了の7時に近づくにつれて少し波が出てきました。水温は多分28度くらい。ウェットスーツはロングジョンで丁度良い感じでしたが、クラゲよけのクリームを塗っていたにもかかわらず40分で3回もクラゲに刺されました(笑)そこでレース当日はフルスーツで泳ぐことに決めました。両方持ってきて良かった。

ちなみにレース当日もフルスーツを着ている選手がだいぶ多かったです。


当日スタート前
朝3時に起きて天気を見ると晴れていて、予報でも一日晴れ予報でした。晴れの嬉しさと暑さへの不安の両方を感じながら宿が用意してくれたおにぎり弁当を食べて、朝4時に宿を出発してスタート地点にへ向かいました。

トランジションエリアにバイクをセットして、補給食(エナジージェル1個、ウイダーinゼリー1個、カロリーメイト2本、足攣り防止にツムラ68番)を食べたり、ウォームアップをしながらスタート時間を待ちます。

スイムが一番苦手かつまだ三回目のトライアスロンなのでスタート時はいつも緊張しっぱなし。長めにジョグをしたり、スタート直前のスイム試泳も長めに行って緊張をほぐしました。

スイムパート
7時30分スタートのBタイプの海のコンディションは土曜日よりも波が少なくてプールのようなベタ凪でした。気温27度で水温は29度。とても泳ぎやすかった。そして佐渡の海はとても綺麗!東京近郊の海でしか泳いだことがなかったので感動しました。

ただし佐渡はスタートが一斉方式で同じタイプの全選手が同時にスタートするので、バトルは大変でした。他の選手に叩かれたり、上から乗り越えられたり、前後左右に他の選手がいて身動きが取れなくなったり。慌てないようにとにかく落ち着いて泳ぎ切ることに専念しました。なおクラゲにも1回刺されました(笑)

集団に揉まれながら、2kmを約43分で何とか泳ぎきってスイム終了。自分としては上出来のタイムです。

バイクパート
トランジションでは日焼け防止のアームカバーを付けたり、日焼け止めを塗ったり、靴下を履いたり、補給食(ウイダーinゼリー1個)を食べたり、トイレに行ったり(笑)とタイムよりも確実に完走するために時間を使いました。所要は11分くらい。

バイクパートの気温は恐らく31度前後で、比較的走りやすいコンディションだったと思います。天気が良くて、また島の住民の方がコースのいたるところで応援してくれているので自然とテンションは上がります。

The日本の美しい夏という感じの田園風景や島の南部にある小木の海の青さなど、見とれるくらい景色が綺麗で走っていて全く飽きませんでした。

とはいえ走ってるうちに暑さを感じ始めたので、エイドステーションの度に頭から水を被って身体を冷やすようにしました。それでも90kmを過ぎた辺りから軽い頭痛がしてきたので、熱中症の初期症状が出ていたのかもしれません。何かしらの暑さ対策は必須ですね。

補給はざっくり45分毎に100kcal~150kcalのエナジージェルやエネ餅を5個ほど食べて充分足りそうだったのでエイドでは何も食べませんでしたが、せっかくだから自前のジェルではなく何かエイドで食べればよかったかも(バナナやおにぎりなど食べ物は色々ありました)

結果として108kmを約4時間15分で走りきってバイクもフィニッシュ。ランに脚を残そうと意識してたこともありますが、ペースが上がらずバイクの練習不足を痛感しました。

ランパート
トランジションに戻ると、自分が使用するラックにはすでに他の選手のバイクがほとんど置かれていました。バイクで時間がかかりすぎたからそりゃそうか(佐渡はスタートが一斉方式なので、自分よりも先行している同じタイプの選手は全員自分よりも速い選手です)

ここで焦っても仕方ないので「今の実力相応だな」と反省しつつ、T1と同じく補給食(ウイダーinゼリー1個、ツムラ68番)を食べたり、靴下を履き替えたりと自分のペースでレースを進めることを心がけました。

佐渡のランコースは主に海岸線沿いを走るコースです。一日の最も暑い時間帯に日陰が全くない海岸線を走るのはなかなかしんどい。気温は多分32度くらい。エイドで氷が入ったビニール袋をもらってキャップの中に入れたり、背中に挟んだりすると良い感じで走れます。ただ体温と日差しで温められるので氷はあっという間に溶けて(15分~20分くらいで)水になりました(笑)

そんな暑さのなかでも沿道の住民の方が何名もホースで水をまいてくれていたので、それを繰り返し浴びながらゴールを目指しました。シューズが濡れてしまうと血豆が出来やすくなるそうですが、自分の経験上ハーフで血豆が出来たことはほとんどないこともあり、「まあいいや」とクールダウン最優先であまりに気にせず水を被ってました(今回も血豆は出来ませんでした)

補給用にエナジージェル2個(100kcal×2)を持っていきましたが、特にエネルギー切れは感じなかったので何も食べずに走り続けました。結果的に21kmを2時間17分で走りきって無事にゴール。

最終タイムは手元計測で約7時間36分。目標タイムよりも36分も遅い結果でした(笑)ともあれ怪我なく無事に完走できたのは良かったです。

台風で開催がどうなるかと思いましたが、レース当日は快晴で絶好のトライアスロン日和でした。レース翌日の月曜に佐渡を出発して自宅に帰ってきたのですが、月曜の佐渡は大雨でした。レース前日の土曜も雨だったので、結果的にレース当日の日曜だけが快晴だったということになります。

大会運営は開催可否の決断に際して気苦労があったと思いますが、開催してくれたことに感謝したいです。ありがとうございます。佐渡トライアスロンは本当に楽しかった!